どちらも日本語に訳す場合には、「~のことを考える、~について考える」となりニュアンスはうまく表現できていません。
of と about の違いを一言でいうと距離感の違いです。
of はとても接近している感じで
about はちょっと距離をおいて遠くから見ている(考えている)感じです。
think of/about 人の場合
つまり think of you の場合、とても接近しているイメージなので恋人や家族どうしで使う表現と言ってよいでしょう。彼氏が彼女にいつも君のことを考えているよ、とか親が離れて暮らす子供に言う場合に使われます。
ですからあまり親しくない関係の人、例えば会社の上司が女子社員に言うときに使ったりすると距離感が近すぎて「気持ち悪るっ!」で思われてしまいます。
例えば病気で休んだ女子社員に対して上司や同僚が言うのであれば、
I was thinking about you.
の方が良いでしょう。think about はちょっと距離をおいて遠くから見ている(考えている)感じがして、女子社員のからだのことだけでなく仕事のことや有休の届出のことなどいろいろ心配している感じになります。
think of/about 物事の場合
あとに来る単語が物ごとの場合でもこの距離感は同じです。
think of はとても接近しているのでそのことしか考えられないという感じです。
一方、think about はちょっと距離を置いて遠くから見ている(考えている)感じなので、その物事だけでなくそのまわりの影響なども見える(考えられる)状況にあるというニュアンスなのです。
ですから、
I thought of it. は、そのことだけしか考えていない或いはそのことだけに焦点を当てて深く考えたというニュアンスが伝わります。
I thought about it. では、そのことだけでなくまわりの状況も加味していろいろな可能性を考えたというニュアンスになるのです。
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