英会話だからといって聴いてばかりではダメ
アメリカの子供は親からずっと英語で話しかけられているから、とにかくヒアリング(聞くこと)が一番大事だと思っている人は多いと思います。
でも英会話のCDをただ聞き流しているだけではまず上達することはありません。理由は、聞き取れないからわからないのではなく、聞き取れたとしても単語の意味がわからなかったり、文法的にわからないから内容が全く理解できないという原因があるからです。
この理由の場合は、たとえ100回聞いても単語の意味を調べない限り、文法を理解しない限り聞き取れるようにはならないでしょう。もちろん音だけ聞き取れても英会話の場合何の意味もないのです。
CDから流れてくる英文の意味がスッと理解できなければ会話はまずできません。つまり通勤中にただ英会話のCDを聞き流しているだけでは上達のスピードは遅くなってしまうのです。
自分がどれだけ読めるかチェックしてみよう
簡単な英語の本又はテキストを用意して、人差し指で英文を左から右にゆっくりとなぞりながら声を出して読んでみましょう。その時読み終わった単語には決して戻ってはいけません。
会話と同じように一度しか読まずにどのくらい意味が理解できるかチェックしてみるのです。もし自分の好きなスピードで読んで英文の内容がスッと理解できないのであれば、CDを聴いたところで理解できるわけがないのです。
あなたはどうですか?
楽々理解できましたか?
例えば英検のテキストのヒアリングや面接の部分の質問を指でなぞって読んでみて、即座に返事ができますか?
もし何度か読み直さなければ意味が理解できないのであれば、CDをずっと聞いているだけでは上達はできません。
はっきり言って、CDを聴く段階ではないのです。まずは、テキストを左から右に指でなぞって一度で理解できるように練習する必要があります。
これは本当に大切な練習です。ここを飛ばしてしまうと間違いなく行き詰って途中で挫折してしまいます。
リーディングの練習法
ここでのリーディングの目的は、意味がスッと理解できるようにすることです。流暢に読めるようになることではありません。
中学や高校の授業で教科書を読まされた時、ただ正しい発音で、流暢に読むことだけを考えて読んで、英文の内容なんて全く理解しようともしなかった覚えはありませんか。
だから話せるようにならなかったのです。リーディングで一番大切なのは、意味を理解することです。それを最優先にして読む訓練をするのです。
つまり読んだ単語から意味(日本語)を思い浮かべて理解していく練習をするのです。例えば、
Last Sunday, I was looking for a job in the newspaper.
という英文を読む場合を考えてみましょう。
指で英文をなぞりながら Last Sunday と読んだら、そこで「先週の日曜」と日本語を思い浮かべるのです。しっかりと日本語を思い浮かべてから次に進みます。
I was のところに指がきたら、そこで必ず「私は」と日本語を思い浮かべます。
そして looking for で「探していました」、a job で「仕事を」、in the newspaper. で「新聞で」と日本語を必ず思い浮かべるのです。
I found this job at an aquarium, and today was my first day.
I と読んだら「私は」と日本語を必ず頭の中で思い浮かべます。
found と読んだら「見つけました」、
this と読んだら「この」、
job と読んだら「仕事」、
at an aquarium と読んだら「水族館で」、
and と読んだら「そして」、
today と読んだら「今日」、
was と読んだら「でした」、
my と読んだら「私の」、
first と読んだら「最初の」、
day と読んだら「日でした。」
こん感じで読んでいくのです。これは、英語のCDを聴く場合に行うべきヒアリング法なのです。
ヒアリングが全然上達しない人はこのリーディング練習を2~3ケ月は続けてみることです。決して意味がスッと頭に入ってこないのに読むスピードをあげてはダメです。
とにかく左から右に英文を戻ることなしに読んで意味が理解できるように練習するのです。とにかく自分が理解できるスピードで何度も何度も読む練習をすることが大切です。
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