うろ覚えをなくす

英単語のうろ覚えがしゃべれなくしている!?

英語をしゃべろうとして

「あれ!? どっちだったけなあ?」

とか

「これって和製英語かも?」

などとふと頭の中をよぎって急にしゃべれなくなった記憶は誰にでもあるのではないでしょうか?

そうなんです。

うろ覚えこそ英会話をできなくさせている敵のひとつなのです。

でもこのうろ覚えって考えてみるともったいないですよね。

覚えていることには変わりなのですから。

簡単にいえば、使える一歩手前なんですね。

だからこの単語、うろ覚えだったってわかったら、その場で徹底的に調べてしまいましょう。

そうすれば簡単に使える単語に変身してしまいます。

うろ覚えで英会話のじゃまをしていた単語が、たったそれだけの作業で使える英単語に変わってくれるのですから有難いですよね。

サイト管理者のイラストさて、ここで問題です。

「マグカップ」って今では日常的に使われている言葉ですよね。

これってそのまま使えると思いますか?

私は以前、頭の中で英作文の練習をしていた時、ふとこの言葉を言おうとして

「あれ、マグカップって和製英語!?」

って頭の中をよぎった瞬間、もう思考停止・・・。

英作文ができなくなってしまいました。つまりしゃべれなくなってしまったのです。

でさっそくネットで調べてみると、

カップ ≒ マグ

のようです。
つまり、「マグ」は「ちょっと大きめのカップ」という意味なので、英語では2つ並べて使うのはおかしいということです。

これは重言(ジュウゴンまたはジュウゲン)という言葉の意味が重複してしまっている言葉になります。

特に外国語を日本に取り入れる時に日本人にわかりやすくするためにそうしているのですが、それぞれの単語の意味を調べてみると重複しているのがよくわかります。

他の重言をチェックしてみよう

ネットで「重言」を調べてみるといろいろな例が見つかります。

例えば、次のような重言を見てみると、その意味の重複と誰にでもわかりやすい言葉にするための苦心が伝わってきます。

「チゲ鍋」

韓国語で「チゲ」は「鍋」という意味なので、これでは「なべ鍋」と言っていることになりますね。

正しくは「チゲ」だけでいいのですが、「チゲ」を知らない人にも鍋の一種だとわかるように「鍋」という日本語をつけてあげたのでしょうね。

「クーポン券」

「クーポン」はフランス語で「券」の意味を含んだ言葉。

これも「クーポン」という意味が分からなくても何かの「券」だということがわかるように日本語の「券」という言葉をつけたのでしょう。

「サルサソース」

「サルサ」とはスペイン語で「ソース」という意味。

「フラダンス」

「フラ」はハワイ語で「ダンス」という意味。

「マグカップ」も同じ重語

同じように「マグカップ」も「マグ」≒「ちょっと大きめのカップ」という意味なので重言になります。

つまり正しい英語では、「マグ」か「カップ」をどちらか単独で使えばいいのです。